イクサトンカチ時々プラモ

ウォーハンマー等のミニチュアを塗ったりプラモデルを作ったりするブログ

ヒーロー塗り リミッター解除後のプチペイント講座

ディセントの続きです。


ひたすら数をこなす修行中の身ですが、いつものヒーローペイントはちょっとお休みして、前回のシンドラエルで結構撮影していた途中画像を題材にしてプチペイント講座です。
リミッター解除直後ですし、塗りのパターンがほぼ固まってきた今、自分のためのメモとしても一回手順を残しておくことにします。
スピードとクオリティをいい感じに両立させた現時点でのベストの塗りです。



0.塗りのイメージ固め
もっとも、ディセントは英雄シートにカラーイラストが描いてあるので、これを基本にするなら特に悩むこともありません。


アークライト ディセント第2版完全日本語版 シンドラエル英雄シート から引用

とは言っても、このイラストがクセモノで、何故か3キャラがミント系の似たようなカラーでかぶっているのが気に入らなかったため、シンドラエルは緑寄りにしました。



1.ガイドとなるドライブラシを行う
私は黒サフ派なのでドライブラシをかけますが、白サフ派の人はインク系で墨入れするみたいです。
黒サフを吹いた後、旧[FORTRESS GREY]で軽く全体にドライブラシをかけてディティールを浮き出させます。
これには3つの目的があります。

  • ディティールを理解する
  • べた塗りする場所と、塗らずに黒を残す場所とを見極める
  • パーティングラインの取り残しを発見する

ディティール理解とは、それが肌なのか、服なのかといった曖昧な部分にドライブラシをかけることで理解する、理解を助けることです。
もちろん、助けにならない時もありますが、その場合でも諦めはつきますので無駄ではありません。
エティンで白サフを上から吹くという方法を使いましたが、これだとどうしても凹ディティールまで白くつぶれる場所が出てしまい、あまりよろしくないことが分かりました。
ドライブラシでも、光の方向を意識しながら強弱をつけてやれば、同様の効果が得られるので、この方法が今のところの最適解です。
2.薄めベタ塗り
すでに、どこを何色で塗るのかをイメージ固めしているので、どんどん色を置いてゆきます。
なるべくガイドドライブラシを完全に潰さないように薄塗りします。
そうすることによって、例えば肩のマント等、ただのべた塗りでは得られないグラデーションがタダで手に入ってます。
アーマーの方は色があまり薄くならなかったのでちょっと理想よりつぶれ気味ですが。



3.顔基本塗り
シャドー部分に旧[VOMIT BROWN]をベタ塗りし、境界を旧[ELF FRESH]で修正し、ウォッシュの旧[OGRYN FLESH]を軽く凹部に差します。
髪の毛は旧[SUNBURST YELLOW]に旧[SKULL WHITE]の混色でドライブラシします。
4.顔詳細塗り(魂入れ)
大げさですが、ここでの出来不出来がその後の作業にも影響しますので、ここは全力を出します。
実はシンドラエルは8体の中では一番顔がでかく、眼もぎりぎり塗れる大きさなので根性で塗ります。
うまく目が描ければ、その他の部分は適当でもいいと思えるくらい重要な箇所です。
どちらかというと、塗るというよりも、祈ります。
今回はペイントの神が下りてきて奇跡的にちゃんと魂が入りました。
エルフっぽい雰囲気も出ているんじゃないでしょうか。
頬と唇に[FIRE DRAGON BRIGHT]を塗り、うまいことぼかします。



5.身体基本塗り
今回はメタリックを使わずにメタリックに見せるNMM技法を試しましたが、私にはまだ無理でした。
西洋の鎧を買ってきて、友人にコスプレさせ、同じポーズをしてもらい、それを見ながら塗れば不可能ではないと思いますが、その全部の段階が実現不可能です。
もっとグラデーションの技術を磨いてからじゃないとだめです。
また、一流のペインターは、例えば手袋なら手袋だけをフィニィッシュさせ、次に胸当てというようにパーツ単位で塗ってる人が多いです。
私のように同系色をまとめて塗るっていうのは多分ダメな塗り方で、ここら辺も今後改良の余地があります。
6.身体詳細塗り
マントはべた塗りの段階でいい感じにグラデーションが入っているのでこれを補強する形でハイライト色を置いて行きます。
剣もゴールド系にしようと試みましたが、あまり感じがよろしくないと判断して、シルバー系に戻してます。
ベースに草を生やし、細かいところを修正して完成。