イクサトンカチ時々プラモ

ウォーハンマー等のミニチュアを塗ったりプラモデルを作ったりするブログ

金属のエイジング表現

私の場合、素材、テクニック、道具、はたまたカラーまで、ありふれた物ばかり使っているので、
自分には作風と呼べるものがないと思ってたんですが、
fgを利用するようになって、他人と自分の作品を同列に見ている内に、一つの発見がありました。

私の作品は全体的に「ぼんやりしている」と。

これが悪い意味での作風になっているように思います。
それを意図してやっているなら問題ないんですが、
私の場合、普通に作っているはずなのに「ぼんやりしている」というのがちょっと問題です。

で、いったいどこに「ぼんやり」の原因があるのか考えて、
どうも塗料「タミヤアクリル」ではないかという結論に至りました。
そこで、思い切って塗料を一新してみようと思い、前から気になっていたシタデルに手を出しました。

ちなみに一個400円です。


で、テストに選んだのは一緒に売ってたウォーハンマーです。
私がハリーハウゼン好きで、スケルトン戦士好きってのもあり、
ゲームはやらないので強さとか関係なしに、スケルトンウォーリアーを選びました。

勉強不足で、ウォーハンマーはすべてホワイトメタルだと思い込んでいましたが、
ところが今はほとんどプラキットになっているようです。


これを使って使い込まれた金属表現を行います。

(上)まず普通にシタデルメタリックのボルトガンメタル(BOLTGUN METAL)と、ティンビッツ(TIN BITZ)で塗り分けました。
普通の塗料で言えばガンメタルとブロンズに相当する色でしょうか?
発色に関しては、期待が大きかった分ちょっと裏切られた感じです。
悪くはないんですが、ごく普通の発色でした。


(中)シタデルウォッシュのデブランマッド(DEVLAN MUD)でヘルメット全体をウォッシングします。
使い込まれた感じの落ち着いた色と、凹部にできるシャドウが同時に手に入りました。
普通の塗料で言えばクリアに相当するものですが、つやが無く、粘りも無いので、ウォッシングに特化された塗料といった印象です。


(下)最後にエッジをチェーンメイル(CHAIN MAIL)でタッチして完成。
少ない工程で高い効果が得られるのがお分かりでしょうか?
ウォッシュを重ね塗りして調節すればもっと重厚な感じにもすぐ出来ます。
水で延ばせば比較的簡単にグラデーション効果を得ることができます。


そして、シタデルの隠れた凄さは「匂いがない」ということです。
寝る前にちょっと5分塗ろうということが簡単に出来ます。
これは私にとっては革命に近いメリットです。
あと、さらに隠れた良さはネーミングのかっこよさでしょうか(笑)