その1 背景
久しぶりの指南系は、なんと自分でも驚きの撮影指南です。
といっても撮影方法がどうとか、カメラがどうとか、そういう本格的なことは本職のサイトで学んでください。
ここでは、プラモデルやミニチュアなどの小さな被写体を撮影する場合の「背景」についてだけ指南します。
というか、それくらいしか私が指南できるところはありません。
■背景の重要性
ブログやSNSでミニチュアやプラモデルなどの画像をアップするときに、最も注意しなければならない点は「背景」であると私は断言します。
私は定期的にTINAMIを見に行きますけど、並んでいる多くの作品の中からどれをクリックするかという基準は毎回バラバラですが、クリックしない基準は必ず決まっています。
それは、背景に気を使ってない作品です。
背景に気を使えないような作品は所詮その程度のものだと、クリックして詳しく見るまでもなく安心してスルーできるからです。
まあ、上の例は私の勝手な判断基準に過ぎませんが、なぜ重要なのかというのは単純な話で、作品本体と背景の画像に占める面積の割合は大体1:1くらいになるわけです。
つまり、作品と背景、重要度はどちらも同じなのです。
■背景の種類
では、ミニチュアなどの小物撮影の背景としてどのようなものがあるのかを、私が過去に実際に使ってきた画像をもとに解説、自己評価してみます。
1.背景なし 自己評価:0点
はてなダイアリーに移ってくる前、ホームページ時代に作っていたランドシップの途中経過画像です。
ミニチュアにまだハマってなかった時期で、あの頃は若かったなぁ、などと感傷にひたっている場合ではありません。
当時の自分の撮影環境を思い出してみると、まだ今のような撮影ブースを常設しておらず、完成時点で毎回撮影環境を適当に構築するというスタイルでした。
そのため途中画像の背景にまで気を回せなかったため、このような部屋丸出しです。
良い点:私生活のちょい見せで別の需要を掘り起こせるかもしれない
悪い点:作品を見てもらえない上に、視線がぶれ、なにより画が汚い
2.紙の背景(単色) 自己評価:50点
途中経過画像にも背景を入れるようになってきた頃のケイオスナイトのサーフェイサー状態です。
たしかこの時もまだ撮影ブースを持っておらず、カメラ自体の性能もヘッポコでした。
単色の背景は良く言えば清潔感があり、東急ハンズの広告感とでもいいましょうか、上品さがでます。
でも、この作品ダーク寄りなのに清潔感をだしてどうするよ俺。
良い点:特になし
悪い点:紙なのでシワになり、取り扱いに注意が必要
3.布の背景(単色) 自己評価:60点
気合入れまくりのドレッドノートの時に撮影ブース付属の専用背景布を使ってます。
ついに撮影ブースを買ったものの、まだ常設まではしておらず、撮影のたびにブースを組み立てるという余計に面倒くさい作業をしていました。
カメラもへっぼこのまま。
さすが専用布だけあって、弱点が見当たらないように思えますが、よく見ると小さな被写体をアップで撮影してるため、布地の織り目が写っています。
写り具合が悪いときはこれがモアレみたいになります。
良い点:専用布なので、毛羽立ちも光の照り返しもシワもない
悪い点:小物をアップで撮影すると布の折り目が写ってモアレみたいなものが出る
4.紙の背景(グラデージョン) 自己評価:80点
ついにカメラをへっぽこクラスから普通クラスにクラスチェンジし、背景もグラデーションペーパーになり、ようやくどこに出しても恥ずかしくない画像クオリティに。
このグラデーション背景は、一回途中で買い直しするくらい気に入って今も使い続けてます。
ただ、小さいミニチュアを撮影すると、どうしてもグラデーションの範囲が狭くなってしまい、色の幅を目いっぱい使えないという弱点が。
良い点:作品に高級感を与える
悪い点:多くの人が使っているので他人との差別化ができない
光沢があるので光が反射する場合がある
紙なのでシワになり、取り扱いに注意が必要
5.布の背景(模様つき) 自己評価:80点
海外のミニチュアがこんな感じの模様のついたカッコイイ背景を使っているのに刺激を受け、なんとかまねできないものかと考えた末に、ユザワヤでそれっぽいパターンのものを探し、おばちゃんたちと一緒に並び、恥ずかしい思いをしつつ切り売りしてもらった布です。
悪くないんですが、やはり普通の布なのでどうしても毛羽立つのと、保管している最中に意外とシワになります。
ほとんど使わなくなってしまったのはシワが原因です。
良い点:他人との差別化、おどろおどろしさというか、緊迫感のようなものが出る
悪い点:薄い布なのでシワになりやすく毛羽立つ
6.ミニチュア専用の背景 自己評価:100点
ついに夢にまで見たミニチュア専用背景、Photo BackDropが我が手に。
私が最も手を入れたスケイブンウォーロードで早速試し撮りです。
専用背景に変えるだけで10倍はかっこよく見えます。(当社比)さらばユザワヤの布。
良い点:シワにならない、というかカッコよすぎる
悪い点:日本で売ってない
Hangar18Miniaturesのサイトに行って、がんばってネット通販するしかないです。
英語の苦手な私でもPAYPALパワーと、グーグル翻訳パワーを使ってなんとか手に入れられました。
一枚だと送料的にもったいないので、2枚買いましたが込み込みで5000円でした。
もう一枚は使い勝手のよさそうな無難な感じのを選びました。
ミニチュア目的で買ったので一番小さいA3サイズですが、ガンプラの1/144なら十分いけます。
1/35戦車はちょっと厳しいですが、横向きにすればなんとかいけそうです。
これが現時点での世界最高レベルの背景と言って間違いないです。
これより優れた商品は存在しませんので、手に入れたら背景で悩むことはなくなります。
どこに出しても恥ずかしくないどころか、日本でこれを持ってる人間は数人というレベルで羨ましがられるレベルではないかと思われます。
そもそもミニチュアをやってないとこの背景の存在にすら気が付かないはずです。
5年かけて、ついに外人たちと互角に勝負できる環境を整えました。
■結論
ミニチュア専用背景は素晴らしいということです。
長々と書きましたが、要するに専用背景を買ったことを自慢したかっただけです。(笑)
という訳で、この新たな武器をもって、ブログだけでなく他のSNSへもどんどん打って出ます。